読売新聞の記事から、足立区が桜の名所として復活させようと取り組む荒川沿いの「五色桜」が、鮮やかな桜色のグラデーションを見せている。まだ樹齢が若く小ぶりな木も多いが、区の担当者は「将来的に『桜といえば足立』といわれるまでに育てたい」と話している。桜の種類ごとに、順次見頃を迎えており、今月下旬まで楽しめる。
桜並木は、荒川左岸の鹿浜橋(足立区鹿浜)から西新井橋(同区本木)の間の土手約4・4キロ。荒川沿いの桜はかつて、多様な色彩が咲きそろうことから「五色桜」と呼ばれ、都内有数の桜の名所の一つとして、多くの花見客を魅了していた。しかし、荒川の放水路の開削事業や公害、木材需要の高まりで伐採されるなどして、戦後間もなく全滅してしまった。
区は、「五色桜」を現代によみがえらせようと、1991年度から桜の植樹を開始し、2009年度からは、桜の木のオーナーを区民から募集。1本3万円の寄付金を募り、15年度までに458本を植樹した。有名なソメイヨシノだけではなく、遅咲きのサトザクラや八重桜など約30種で、オーナー制度以外で植樹した桜も含めると、計約40種約600本に上るという。
1990年代初めに植樹された桜は、樹齢を重ねて枝ぶりも立派になり、見応えがある。色彩は白いものから、黄色みが強いものまで様々。独特の芳香を放つ「匂い桜」もあり、開花時期がそれぞれ異なるため、比較的長い期間、桜の花を楽しめるのが特徴だ。
区が昨年6?7月、桜並木の愛称を公募したところ、101点の応募があり、区内在住の佐藤豊さん(66)の「あだち五色桜の散歩みち」が選ばれた。遊歩道としての「道」と、荒川放水路の「路みち」を兼ねて「みち」と表現したという。
佐藤さんは、匂い桜の一つで、大きな白い花を咲かす「駿河台匂」のオーナーでもあり、「まだ小さいが、今後の成長が楽しみ。桜並木が末永く愛される場所になってほしい」と話す。
区は今後、愛称を記したプレートを並木道沿いに設置するなど、本格的に五色桜をPRしていく。
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